ドローン空撮費用のお話し
「それで、ドローンって儲かるの?」
受講生様から必ずと言っていいほど受けるこの質問。
非常にデリケートな内容でございます。
この内容でブログを書くと従業員に話したところ、
「積算ノウハウをタダで教えるつもりじゃあないよね?」
…と、思いもよらずいきなり釘を刺されてしまいました。
あんた、読心術使えたっけ?(T ^ T)
そんな彼の警告と忠告を念頭に置きつつ、
ドローン空撮にかかるお金についてまとめてみます。
それではまずは結論。
儲かるか儲からないか。
《その答えはイエスとも言えるし、ノーとも言える》です。
納得できました?
無理ですよね。そりゃそうだ。私も無理だ←
それじゃあもう少し詳しく。
まず当方ではドローン空撮案件にかかる費用は
概ね以下の項目で構成しています。(例外案件もあり)
1.人件費
2.機体等管理費
3.画像解析費
4.交通費
総額はこれらの各項目の積み上げ方次第でどうとでもなってしまうわけです。
昨今ネットで検索すると、空撮を請け負う業者は全国多く見受けられるようになりました。
それらの多くは見積り基準を明らかにしていない場合がほとんどです。
当方では、おおざっぱで一見分かりやすい見積りではなく、
クライアント様にとって透明性かつ公共性の高い見積りを提示することによってご納得頂くことを理想としています。
ですので、案件内容によっては
「ネットで見た格安料金のところより高いな〜」…と、仰られることもあります。
確かにそうかもしれません。
そこで私はクライアント様に質問をするのです。
「そちらの業者さんの提示見積り額の範囲で、“次のようなこと”が適正に実施してもらえるのでしょうか?」…と。
この“次のようなこと”というのがミソでして、
ここら辺は安全対策に係る部分が主でありまして、
一部の例としては…
きちんとした飛行マニュアルに則っているか、
操縦者を始めとする従事者の経験は充分か、
必要不可欠な計測調査をする機材があり、
またこれを実施して、測定結果から適切な閾値判断が出来るのか…など。
聡明なクライアント様ならこの段階で
×やらないから(やれないから)安い
×無いから出来ない、だから安い
○きちんとやるから高い
この違いを明確にご理解頂けます。
そして契約金額の差が生まれます。
とはいえ、当方もクライアント様の費用対効果を考え、出来るだけ“勉強”させて頂きます。
その結果、請負金額を多少高く契約できても、当方の純利益は必ずしも比例しないというケースが起きるというわけです。
現段階で当方の見積り積算基準は透明性と公共性はあるものの、
汎用価格帯から離れる傾向があるため、これを考慮して幾分値下げしているのが現状です。
「それで、ドローンって儲かるの?」
受講生様から度々受けるこの質問に対しては以上のように答えているのです。
ドローン空撮分野も公共事業のように公的機関が積算歩掛りを作成すれば事態は大きく変わることでしょうね。
ていうか、ウチはもう随分前に作成して実績積んでますけど。
あ、、、これ言ったら従業員に怒られるか(汗)💦